「北斗の拳」

またも記憶レビュー。
よく言われていることなんじゃないかとは思うんですが、人気がある作品は連載を終らせてもらえないという仕組みのために良展開の後の蛇足でひどくなってる人気長期連載作品。

とはいえ最初の方も全てが素晴らしいというわけではない。

このマンガはとても人気があるし、私もそれは分からなくもない。でも私自身はそんなに高い評価ではない。

どうにも、その場のノリや燃える展開を重視した結果後付け設定で妙な具合になってるようなところがそこここにあるからだ。

代表的なのがレイの死の部分で、ラオウに変な技をかけられ彼はそこで死ぬ運命になり、私はてっきりそこで死ぬのだと思ったが、死ぬ前に作者がレイに見せ場を作ってやろうと思ったかのように死ぬ時期がちょっとだけ延期される。

それはそれで構わないけど、どうにも「後のことは考えずにその場その場で燃える展開・燃える台詞を考えているだけ」な感じが拭えない。

死ぬ筈だったのがちょっとだけ伸びた。じゃあその間にやり直したことをやるんだぜという展開が、どうにも悪夢みたいでなぁ。

一番分かりやすく覚えていたのでレイの話を挙げてみたけど、他の展開もまあ大体そんな感じだったかと思う。全般的に。

とかいいつつやっぱりレイが死ぬところは泣いた。サウザーのお師さんも泣いた。

サウザーのエピソードについては、お師さんもちょっとひどい。でもそんなトラウマで悪政者・暴君になるっていう展開もちょっと苦しいかなぁ。
「実は可哀想な奴でした」という展開なわけだけど…やっていたことの悪辣さに対してトラウマ設定がちょっと弱いっていうか不思議?

アニメは見たことがないんだ。