「拝啓、父上様」

先日撮って来た神楽坂善国寺

主人公がダメすぎて感情移入できない。3話分くらいしか見てないので、何とも言えないのだが、その中で主人公に対して快さを感じたことがない。
主人公をダメに設定するのは視聴者の共感を得られやすくするためなのだが、にしてもいいところが一つもない程なので共感出来ない。
にも関わらず勤め先のお嬢さんや謎の美女(ヒロイン)にモテモテだったり同僚の女性が酔っぱらったおりに押し倒されたりしてるんだけど、モテる理由が分からないので見ていて腹立たしくなってくる。
思うに構図としてはギャルゲーというかハーレムアニメというか、そういうものと同じなのだ。

主人公がここまでダメなのはそうはないと思うが、主人公を凡人に設定するというのは少年マンガでも少女マンガでも定番で(マンガ以外でも)、そういうものたちはつねに一つの宿命を負っている。つまり主人公が「平凡」でありながら、読んでいる人に「でも魅力的に」見えるようにキャラクター造形をしないといけないということだ。
ゲームなんかは自分でプレイしないといけない部分でそれを補っているので、どちらかというと小説マンガドラマの類でそれが顕著かもしれない。

見ている人に、平凡で飛び抜けた所がない自分でも、そう悪くもないんじゃない?と思わせることがそれらの作品の役割とも言える。
平凡だからこその美点みたいのを再発見させてくれるような、そんなお話がおそらく昔から少女マンガなどで繰り返されてきたと思う。

だから、ダメなところがあり、突出した能力や才能を持ってないような主人公を設定する…っていうの自体は間違ってない。のだが。
この作品の主人公は、見ていていいなあと思わせるところが全然ないので。
それでいてハーレムアニメなので。
まあ男の人なら見ていて気持ちいいと思えることもあるかもしれないが。
私なんかはもう全然だめでした。脚本が。

ジャニとは思えない味のある顔の主演も含め、役者さんたちは良い仕事してるし、ロケーションもいいのにな。まあどちらも脚本家の功績じゃないけどね。

ところで先日再放送を見ていると言う知り合いが言ってたのだが、あの主人公が働いている店は「料理屋」だというんですよ。
でも作中では「料亭」と言っている。だから混乱する。おそらく脚本家が知らないわけもないだろうし、何故なんだろう。
とのこと。
私は料亭や料理屋の定義がわからないし(料亭なんかいかないもんな)気がつきませんでした。
置屋から芸者を呼ぶのが料亭?