「鬼神新撰」

やっぱり新撰組!をやっていたころに何冊か読んだ新撰組ものの中の一冊。
死んだ筈の新撰組メンバーがゾンビとなって蘇るという斬新な設定のホラー小説で、割と面白い。

が、どうにも絵がいけない。
新撰組ものというからには明治といってもまだ和装の日本人の方が多かったくらいの時代のもので、当然着物を着た登場人物が多く、挿絵でも着物を描くことになる。
が、全然着物というものを分かってない人が描いているみたいで、これがちっとも良くない。衣装の描き方がなってないのだ。着物を着た町娘(ただし正体はくの一)が全く可愛くない。
これでは全国の着物っこが納得しないと思う。私もその一人だ。
挿絵の人にはもっと作品世界に必要な資料集めや研究をしてもらいたかった。あるいは最初からある程度着物が描ける人に描いてもらえばよかったのにな。巻末マンガの白さもどうかと思った。