がくぽの話

『「イラストを無償で提供」はヤラセじゃないの?』という記事がありまして。コメントをつけようとしたらスパムよけの文字入力認証ではじかれたよ(ちゃんと入力したのに)。2度目に出た画像文字が領域からはみ出てて入力出来る気がしなかったので、トラックバックにすることにしました。以下がつけようとしたコメント。

『今はそんなことないのかもしれませんが、以前は出版社は人気漫画家の連絡先をおいそれと外部の、しかも商売敵になりそうな人には教えなかったものです。
私が聞いた事がある話のなかでは、鴻上尚史という劇作家が紡木たくという少女漫画家と対談をしてみたかったけれども編集部に問い合わせても連絡先を教えてもらえなかったというのがあります。

最近は駆け出しの漫画家やイラストレーターがブログで連絡先をさらして営業してる場合も多いですが、そういう時代もあったのです。
ただ、この会社の人が白泉社に問い合わせてみてダメだったから時報呼び出ししてみたのか、最初からいきなり時報だったのかはわかりませんね。

それと、ノーギャラであることをヤラセと疑ってるとのことですが、もしそれが本当だとすると、実際は「報酬を受け取っている」ということになりますよね。
この場合、関係者のリークが匿名掲示板などに流れると途端に評価が反転しますから、そんなリスクをおってまでやるほどのことかな?と思います。
報酬を受け取ること自体が書き手にとって人聞きの悪い事というシチュエーションであればあえてそこで嘘をつく可能性もあるかもしれませんが、この場合は全く正当なことであって、わざわざ嘘をつく可能性はない、ましてリスクをおう必要性もないのです。報酬を受け取っていないということに対して懐疑的な人が少ないのは、おそらくそう思ってのことだと思います』



鴻上の話題のソースは鴻上のエッセー集だったと思うけど本のタイトルとかは忘れました。
当時彼は劇団の資金を稼ぐために少女漫画評論家を兼業してたのです。
今度ドラえもんの脚本書くんだっけ?

でまあ肝心のヤラセのことなんだけど、まあ時報ってのはちょっとしたパフォーマンスでもあったのかもね。
でも、上記のような話があるんですよねえ。
漫画家に誰でもファンレター書いたりとか出来ると思ってるでしょ?
ところが編集部に出したファンレターが本当に漫画家に届くとは限らないんだなあ。
(もちろんちゃんと届く場合の方が多いと思うよ。でもそうじゃない場合もあるんだって。ソースは友達の漫画家の卵から。友達が編集部宛に送ったというファンレターが、編集部からもらえなかったことがあったそうです)。
あとは悠長に郵送で送った手紙の返事を待っていられる程時間がなかったからかもしれない。
最近は個人情報がどうのみたいなのの関係で、ファンレターの出し主の名前と連絡先を抜き取った状態で感想だけ漫画家に渡したりすることもあるみたいだね(これはどっかのネット漫画家のブログで見かけた)。
知り合いやつてを辿っていって紹介してもらうのが一番なのかもしれないけど、それが必ずしも目当ての漫画家さんにヒットするとは限らないしねえ。
そんなようなことがあるので「連絡先がわからなかったので」という「時報で呼び出した理由」については、私はそんなに眉唾だとは思わなかったです。